ahamo・povo・LINEMOの比較|30GB帯は通話込みで逆転する料金の見方

ahamo・povo・LINEMOは、どれも大手キャリアが直接提供するオンライン専用のプランです。回線品質は各キャリアの本家と同じ設備を使うため、選ぶときの争点は電波ではなく料金の形と、割引が効かなくなる範囲に移ります。

比較記事の多くはデータ量と月額を並べて終わりますが、実際に払う額はそこでは決まりません。通話オプションを足した瞬間に順位が入れ替わること、そしてpovoの「基本料0円」が月単位ではなく30日単位であることが、実額を左右します。

ここでは2026年7月時点の各社公式の数値をもとに、データ量帯ごとに見るべき点を整理します。

ahamo・povo・LINEMOの比較で効くのは課金の形の違いです。ahamoは30GB 2,970円で5分通話込みの定額、LINEMOはベストプラン3GB 990円からの段階制、povoは基本料0円で30日単位のトッピング課金。同じ30GB帯でも通話オプションを足すと順位が入れ替わります(2026年7月時点・各社公式)。

この記事でわかること

  • 3ブランドは「定額・段階制・都度課金」で課金の形が違う
  • 30GB帯は通話オプションを足すと安さの順位が変わる
  • povoの「0円」は30日単位。年間で見ると課金回数が増える
  • 3ブランドとも光セット割・家族割の扱いが本家と異なる
  • データ量帯別にどのブランドが噛み合うかの判断軸

公的情報源: ahamo公式・povo公式・LINEMO公式(いずれも2026年7月確認)

結論を先に書きます

3ブランドの違いは、「データをどう買うか」の設計思想にあります。ahamoは大容量を定額で持つ形、LINEMOは使った分だけ段階的に上がる形、povoは必要なときに必要な分だけ買う形です。

そのため、自分の月ごとのデータ使用量のブレ幅が判断軸になります。毎月ほぼ一定ならahamoかLINEMO、月によって大きく揺れるならpovoが噛み合いやすい構造です。

この記事の要点
  • ahamo:30GB 2,970円(税込)に5分以内の国内通話が標準で含まれる
  • LINEMO:ベストプランは3GBまで990円・10GBまで2,090円の段階制。LINEギガフリーあり
  • povo:基本料0円。3GB/30日 990円などトッピングを都度購入する
  • 30GB帯はahamo 2,970円(通話込み)とLINEMOベストプランV 2,970円(通話は別)の構図
  • ahamoはドコモ光セット割の対象外(ドコモ公式FAQ)。家族全体の総額で見る必要がある

目次

3ブランドは「課金の形」で分類すると迷わない

比較の入口は、料金表ではなく課金モデルの分類です。ここを押さえると、自分が候補から外すべきブランドが先に決まります。

図:ahamoは定額、LINEMOは段階制、povoは都度購入。課金の形が選び方を決めます(2026年7月時点・税込)。
図:ahamoは定額、LINEMOは段階制、povoは都度購入。課金の形が選び方を決めます(2026年7月時点・税込)。

ahamoは定額型。30GBを一律の月額で持ち、足りなければオプションで増やします。使わない月も金額は変わりません。

LINEMOのベストプランは段階制。使ったデータ量に応じて月額が自動で切り替わるため、少ない月は安くなります。

povoは都度トッピング型。基本料0円のうえに、必要な容量を必要な期間だけ購入します。使わない月は限りなく安くできる反面、買い忘れると通信できません。

3ブランドの基本料金(2026年7月時点・税込)

ブランドプランデータ量月額国内通話
ahamoahamo30GB2,970円5分以内無料(超過22円/30秒)
ahamoahamo大盛り110GB4,950円5分以内無料
LINEMOベストプラン〜3GB990円22円/30秒(オプション別)
LINEMOベストプラン3GB超〜10GB2,090円22円/30秒(オプション別)
LINEMOベストプランV30GB2,970円22円/30秒(オプション別)
povopovo2.0トッピング制基本料0円22円/30秒(トッピング別)

(出典: ahamo公式・LINEMO公式・povo公式/2026年7月確認。キャンペーン適用時の金額は含みません)

30GB帯は通話を足すと順位が入れ替わる

同じ30GBで同じ2,970円。ここだけを見るとahamoとLINEMOベストプランVは互角に見えます。差が出るのは通話です

ahamoは5分以内の国内通話が標準で含まれます。一方LINEMOは通話が従量制で、5分定額にするには通話準定額(通常550円)、無制限にするには通話定額(ベストプランV向けは通常1,100円)というオプションが必要です。

図:同じ30GB・2,970円でも、5分通話定額を足すと550円の差が出ます(2026年7月時点)。
図:同じ30GB・2,970円でも、5分通話定額を足すと550円の差が出ます(2026年7月時点)。

30GB帯を通話込みで比べる(2026年7月時点・税込/キャンペーン適用前)

使い方ahamoLINEMOベストプランV
データのみ2,970円2,970円
+5分以内の通話定額2,970円(標準で込み)2,970円+550円=3,520円
+国内通話かけ放題2,970円+1,100円=4,070円2,970円+1,100円=4,070円

短い電話を日常的にかけるなら、5分定額の段で550円ぶんahamoが有利になります。逆に通話をほとんどせず、LINEでの通話が中心ならLINEMO側の負担は増えません。LINEギガフリーによりLINEのトーク・音声通話・ビデオ通話でデータを消費しない点も、この使い方では効いてきます。

なお、LINEMOの通話オプションはキャンペーンで割引されることがあります(例:通話準定額がキャンペーン適用時0円)。適用条件と期間は変わるため、申し込み前に公式で確認してください。

povoの「0円」を実額に直すとどうなるか

povoの分かりにくさは、基本料0円という表示と、実際に払う額の距離にあります。ここを実数字にすると判断しやすくなります。

povoは基本料0円ですが、データを使うにはトッピングの購入が必要です。公式に示されている代表的なものは、3GB/30日が990円、データ使い放題24時間が330円、データ使い放題6時間が250円、120GB/365日が21,600円です(2026年7月時点)。

ここで見落とされやすいのが、「30日」は「1か月」ではないという点。3GB/30日を切らさず買い続けると、1年で最大13回の購入になります。

3GBを1年間使い続けた場合の目安(2026年7月時点・税込)

ブランド内訳年額の目安
povo(3GB/30日を継続購入)990円×13回12,870円
LINEMOベストプラン(3GBまで)990円×12か月11,880円
ahamo(30GB)2,970円×12か月35,640円

3GBしか使わない前提なら、同じ990円でも月単位のLINEMOのほうが年間では安くなります。povoが有利になるのは、「使わない月がはっきりある」「特定の日だけ大量に使う」といった、使用量が一定でないケースです。

一方で、povoには一定期間トッピングの購入がないと利用停止・契約解除の対象になる条件が設けられています。維持のための最低条件は変更されることがあるため、サブ回線として持つ場合は公式の注意事項を必ず確認してください。

データ量そのものの見積もりに迷う場合は、スマホ代を月3,000円以下にする方法で使用量の測り方から整理しています。

3ブランドに共通する「効かなくなる割引」

料金表だけで比べると見えないのが、セット割・家族割の扱いです。オンライン専用ブランドは、本家キャリアの割引体系から外れることがあります。

ドコモ公式のFAQでは、ahamoはドコモ光セット割の対象外と明示されています(2026年7月確認)。ドコモ光セット割の対象はeximoやirumo(0.5GBを除く)などで、割引額はプランにより月1,100円または1,210円です。

  1. 光回線とのセット割の対象になるか
  2. 家族割引のカウント対象になるか
  3. キャリアメールが使えるか

つまり、光回線とスマホをセットで契約している家庭では、スマホ側を安いブランドに移した結果、家全体では差し引きゼロになることがあります。特に家族4回線で光セット割を受けている場合、割引の消失分は小さくありません。

同様の扱いは他の2ブランドにもあり得ますが、条件は各社で異なります。自分の家庭の割引が対象外になるかどうかは、必ず契約中のキャリアの公式ページで確認してください。キャリアメールについても、オンライン専用ブランドでは提供されないか、有料の持ち運びサービスが必要になるのが一般的です。

どのブランドが噛み合うか

ここまでを、選び方に落とし込みます。判断軸はデータ量・通話・使用量のブレ幅の3つです。

図:使用量のブレ幅と通話の有無で、噛み合うブランドが決まります。
図:使用量のブレ幅と通話の有無で、噛み合うブランドが決まります。

  • ahamoが噛み合う人:毎月20GB以上を安定して使い、短い電話も日常的にかける
  • LINEMOが噛み合う人:月によって3GB前後で収まる月があり、通話はLINEが中心
  • povoが噛み合う人:主回線が別にあり、使う月と使わない月の差が大きい

  • オンライン専用が向かない人:店頭で契約や設定の相談をしたい
  • 同上:キャリアメールのアドレスを変えたくない
  • 同上:光回線とのセット割・家族割の恩恵が現在大きい

店頭サポートを重視するなら、同じ系列のサブブランド(UQ mobile・ワイモバイル)のほうが噛み合います。オンライン専用ブランドは、手続きを自分で完結できることが前提の料金設計だからです。

MVNOも含めた回線種別ごとの整理は格安SIM比較|docomo系・au系・SB系を回線種別で整理にまとめています。

よくある質問

3ブランドの比較で迷いやすい点を整理します。

Q1:ahamo・povo・LINEMOの通信品質に差はありますか?

3ブランドとも大手キャリアが自社設備で提供しているため、MVNOのように昼の時間帯だけ大きく速度が落ちる構造ではありません。実効速度は場所・時間帯・端末で変わるため、体感差を数値で断言することはできません。エリアは各社の公式エリアマップで確認してください。

Q2:一番安いのはどれですか?

使うデータ量と通話の有無で変わります。3GB前後ならLINEMOベストプランの990円、30GB帯で短い電話もかけるならahamoの2,970円(5分通話込み)、使う月と使わない月の差が大きいならpovoが候補です。単純な最安は決まりません。

Q3:povoは本当に0円で維持できますか?

基本料は0円ですが、一定期間トッピングの購入がない場合は利用停止や契約解除の対象になる条件が設けられています。完全に無料で持ち続けられる前提では考えないほうが安全です。維持条件は変更されることがあるため、公式の注意事項を確認してください。

Q4:家族割は使えますか?

本家キャリアの割引体系とは扱いが異なります。ドコモ公式のFAQでは、ahamoはドコモ光セット割の対象外とされています(2026年7月時点)。家族で光回線のセット割を受けている場合は、移行後に割引が外れる分を計算に入れてください。他ブランドの条件は各社公式でご確認ください。

Q5:LINEギガフリーは何が無料になりますか?

LINEアプリのトーク・音声通話・ビデオ通話でデータ量を消費しないという仕組みです(LINEMO公式)。通話料そのものが安くなるオプションではなく、データ消費が対象という点が要点になります。対象外となる機能もあるため、詳細は公式の説明をご確認ください。

Q6:キャリアメールは使えますか?

オンライン専用ブランドでは、従来のキャリアメールは基本的に提供されません。乗り換え前のアドレスを残したい場合は、各社のメール持ち運びサービス(ドコモの場合は月額330円・解約日から31日以内の申込)を利用する形になります。条件は各社で異なります。

まとめ

ahamo・povo・LINEMOの比較は、データ量・通話・使用量のブレ幅の3点で決まります

この記事のまとめ
  • 課金の形はahamo=定額/LINEMO=段階制/povo=都度トッピング
  • 30GB帯は5分通話込みのahamoと、通話が別料金のLINEMOという構図
  • 3GB前後なら月単位のLINEMO 990円が年間で安くなりやすい
  • povoの0円は30日単位の課金と維持条件を前提に考える
  • ahamoはドコモ光セット割の対象外。家庭全体の総額で判断する

料金表の月額だけを横並びにすると、実際の支払いとずれます。通話オプションと、いま受けている割引の消失分まで足してから比べる。この2点を入れるだけで、判断はかなり正確になります。料金・キャンペーンは改定されるため、申し込み前に必ず各社公式サイトで最新の条件をご確認ください。

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この記事の運営者:Matsumoto。元通信系の販売代理店スタッフとして5年間、月200件超の申し込みサポートと乗り換え案内を担当。現在はフリーランスとして通信費節約・回線比較分野の情報をまとめています。転居12回のなかで光回線・ホームルーター・モバイルWi-Fiを使い分け、年間の通信費を約4.8万円削減した経験をもとに、契約後の手続きでつまずかないための実務的な情報を発信しています。

※本記事はahamo・povo・LINEMOおよび各通信事業者の公開情報をもとに2026年7月時点で整理したものです。料金・データ容量・オプション・キャンペーン・割引の適用条件は改定されることがあり、個別の契約内容によっても異なります。申し込みの前に、必ず各社公式サイトで最新の提供条件をご確認ください。契約トラブルに関わる判断は、必要に応じて消費生活センター(消費者ホットライン188)等へご相談ください。

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この記事を書いた人

Matsumotoです。通信系の代理店で5年、多い月には200件を超える申し込みに対応してきました。いまはフリーランスとして独立し7年目になります。

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独立して固定費を見直すようになってからは、通信費の最適化が私の定点観測テーマです。自分でも12回の引越しのたびに回線を乗り換え、年間4.8万円を削ってきました。売る側で見た仕組みと、使う側としての実感の両方から、損をしない選び方を整理しています。

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