ソフトバンク光の解約|解除料の現行額・工事費残債と「解約しない乗り換え方」の判断

ソフトバンク光をやめたいと思ったとき、多くの人がまず「違約金はいくらか」を調べます。ところが実際の請求で効いてくるのは、解除料よりも工事費の残債であることが少なくありません。

さらに見落とされやすいのが、そもそも「解約」する必要があるのかという点です。乗り換え先が他の光コラボなら、解約ではなく事業者変更という手続きになり、工事も撤去も原則不要で進みます。

ここでは費用の内訳、現行の解除料、そして解約と事業者変更のどちらを選ぶべきかを、判断の順番どおりに整理します。

ソフトバンク光の解約でかかるのは契約解除料・工事費残債・機器未返却金・オプション解除料の4費目です。2022年7月1日以降に成立した契約の解除料は基本料金1ヵ月分相当が上限で、2年自動更新プランのファミリーは5,720円(2026年7月時点・ソフトバンク公式)。他の光コラボへ移るなら解約ではなく事業者変更を選べます。

この記事でわかること

  • 解約費用は「契約解除料/工事費残債/機器/オプション」の4費目に分かれる
  • 2022年7月以降の契約は解除料が基本料金1ヵ月分相当に下がっている
  • 光コラボへの乗り換えなら解約ではなく「事業者変更」で工事不要
  • My SoftBankで解除料と工事費残債の合計を事前に確認できる
  • 解約と同時にスマホ側のセット割・光電話番号にも影響が出る

公的情報源: 総務省 電気通信消費者情報コーナー/ソフトバンク公式(2026年7月時点)

結論を先に書きます

ソフトバンク光の解約で損をしないための順番は、「①解約でいいのかを判定する →②My SoftBankで総額を出す →③新回線の開通を見届けてから解約する」の3段階です。この順番を守るだけで、撤去や空白期間の問題は大半が消えます。

そして費用の主役は解除料ではありません。標準工事費は一括31,680円または47,520円、24回分割なら月1,320円または1,980円という金額が公式に示されています(2026年7月時点)。分割が残っていれば、その残りが解約時に一括請求されます

この記事の要点
  • 他の光コラボへ移るなら「解約」ではなく事業者変更。工事も撤去も原則不要
  • 解除料は契約時期で二段構え。2022年6月30日以前の契約は改正の対象外
  • 総額はMy SoftBankの解約手続き画面で事前に確認できる
  • 解約日は連絡日から6営業日後〜90日後で指定可能。新回線の開通に合わせられる
  • 解約でスマホ側のおうち割 光セットが外れるため、家庭全体の月額で比べる

解約後の乗り換え先も同時に検討するなら、光コラボ間で工事不要の候補から見ておくと判断が早くなります。

目次

その解約は「事業者変更」で済む可能性がある

最初に判定すべきなのは、手続きの種類です。ソフトバンク光はNTT東西の設備を使う光コラボレーションのため、乗り換え先によって取るべき手続きが変わります。

図:乗り換え先が光コラボなら解約ではなく事業者変更になり、工事も撤去も原則不要です。
図:乗り換え先が光コラボなら解約ではなく事業者変更になり、工事も撤去も原則不要です。

判定の軸はシンプルです。乗り換え先が別の光コラボなら「事業者変更」、独自回線や回線なしなら「純粋な解約」になります。

光コラボへ移るなら事業者変更(工事不要)

So-net 光やドコモ光などの光コラボへ乗り換える場合、ソフトバンク光に解約を申し出るのではなく、ソフトバンク光から「事業者変更承諾番号」を取得して乗り換え先に申し込みます

この方式なら、NTTの設備をそのまま引き継ぐため開通工事も撤去工事も原則不要で、ネットが使えない空白期間も生まれにくくなります。手続きの起点が「解約」ではなく「番号の取得」である点が、通常の解約との最大の違いです。

独自回線へ移る/回線をやめるなら純解約

NURO光やauひかりのような独自設備の回線へ移る場合と、光回線そのものをやめる場合は、通常の解約手続きになります。この場合は新回線の工事と旧回線の解約が別々に進むため、順番を誤ると空白期間が発生します

判断の全体像は光回線の解約手順|違約金・工事費残債を抑える更新月の確認でも整理しています。方式選びで総額が数万円変わる点は、事業者を問わず共通です。

解約でかかる費用は4費目に分かれる

費用は「解約金」というひとまとまりではありません。性質の違う4つの費目に分けて見ると、抑えられる部分とそうでない部分がはっきりします。

解約時にかかる費用の内訳

費目性質抑えられるか
契約解除料更新月以外の解約に対する違約金更新月なら回避できることが多い
工事費の残債未払いの工事費(違約金ではない)更新月でも請求される
レンタル機器の未返却金機器相当額の損害金期限内返却で回避
オプションの解除料有料オプションの契約条件による解約前の棚卸しで把握

最も誤解されやすいのが工事費の残債です。これは違約金ではなく未払いの工事費なので、更新月に解約しても残りは一括で請求されます。

標準工事費は一括31,680円または47,520円、24回分割で月1,320円または1,980円と公式に示されています(2026年7月時点)。開通から日が浅いほど、残債は大きくなります。

レンタル機器の返却期限は、利用停止月の翌月20日までとされています。期限を過ぎると機器相当額が請求されるため、解約手続きと同時に返却方法を確認しておくのが確実です。

契約解除料の現行額と、2022年法改正の線引き

解除料は契約した時期で扱いが分かれます。ここを混同すると、金額の見積もりが実態と大きくずれます。

2022年7月1日に施行された電気通信事業法施行規則の改正で、それ以降に締結された契約の解約金は月額料金相当額が上限に制限されました。一方、2022年6月30日以前に締結された契約は改正の対象外です。

図:2022年7月1日以降の契約は解除料が基本料金1ヵ月分相当に下がっています(2026年7月時点・公式)。
図:2022年7月1日以降の契約は解除料が基本料金1ヵ月分相当に下がっています(2026年7月時点・公式)。

SoftBank 光の契約解除料(2022年7月1日以降に契約成立の場合・2026年7月時点)

プラン契約解除料
2年自動更新プラン ファミリー5,720円
2年自動更新プラン マンション基本料金1ヵ月分相当
2年自動更新プラン ファミリー・10ギガ6,380円
5年自動更新プラン ファミリー5,170円
5年自動更新プラン ファミリー・10ギガ5,830円

(出典: ソフトバンク公式「2022年7月1日の電気通信事業法改正にともなう各種改定について」・2026年7月確認)

注意したいのは、改正前から継続している契約はこの金額にならないことです。

改定が適用されるのは新規契約のほか、2022年7月1日以降のプラン変更・エリアをまたぐ移転・速度変更が完了した場合、そして2025年7月1日以降の自動更新時とされています。自分がどちらに該当するかは、契約内容によって変わります。

総額はMy SoftBankで確認できる

推測で見積もる必要はありません。My SoftBankの「各種お手続き」→「解約のお手続き」から、契約解除料・工事費残債の合計・費用合計(目安)を事前に確認できます(2026年7月時点・ソフトバンク公式)。

ただし表示されるのは「当月に解約完了した場合」の金額です。解約月がずれれば数字も変わるため、日程を決めてから最終確認するのが確実です。

解約と同時に外れるもの3つ

費用の話に隠れて見落とされやすいのが、解約によって連鎖的に失われるものです。光回線の月額だけを比べると、家庭全体では損をすることがあります。

  1. スマホ側のおうち割 光セット
  2. 光電話の番号(取得経緯によっては引き継げない)
  3. プロバイダ提供のメールアドレス

第一に、おうち割 光セットです。ソフトバンク・ワイモバイルのスマホとセットで受けている割引は、光回線の解約とともに適用外になります。割引額は契約中のスマホプランによって異なるため、家族の回線数×割引額で影響を出してから比較してください。

第二に、光電話の番号。NTTの加入電話から引き継いだ番号か、光電話で新しく発番した番号かによって、他社へ引き継げるかどうかが変わります。番号を残したい場合は、解約を申し出る前に窓口で可否を確認するのが安全です。

第三に、メールアドレス。プロバイダ提供のアドレスは解約とともに使えなくなるのが基本です。有料で継続できる場合もあるため、必要なら解約前に手続きしておきます。

こうした連鎖まで含めて比べると、乗り換え先は「月額の安さ」だけでは決まりません。スマホのキャリアとの組み合わせも含めて総額で見るのが現実的です。

光コラボへの事業者変更なら、工事も撤去もなく回線を切り替えられます。月額と提供条件を先に確認しておくと、解約日の設計がしやすくなります。

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解約の手順と、空白期間を作らない日程の組み方

手続き自体は難しくありません。難しいのは日程の設計のほうです。

  1. My SoftBankで解除料と工事費残債の合計を確認する
  2. 事業者変更か純解約かを決める
  3. (純解約の場合)新回線を先に申し込み、開通日を確定させる
  4. 解約日を指定して手続きする
  5. レンタル機器を期限内に返却する

  1. 費用の総額を確認する。My SoftBankの解約手続き画面で、解除料と工事費残債の合計を出します。
  2. 手続きの種類を決める。光コラボへ移るなら事業者変更承諾番号の取得、それ以外なら解約申し込みへ進みます。
  3. 新回線を先に申し込む。純解約になる場合、工事日が確定してから逆算します。開通工事は繁忙期に遅れやすく、3〜4月は特に余裕が必要です。
  4. 解約日を指定する。解約日は連絡日から6営業日後〜90日後の範囲で指定できるとされています。この幅を使えば、新回線の開通日以降に解約日を合わせられます。
  5. 機器を返却する。返却期限は利用停止月の翌月20日まで。回収キットや宅配便など、指定された方法で送ります。

ここで効くのがステップ4の解約日指定です。開通日より後ろに解約日を置けば、空白期間はゼロにできます。数日重なって二重に料金がかかっても、ネットが使えない期間を作るより現実的な選択になることが多くなります。

違約金の負担キャンペーンを使う場合の順番は光回線の違約金を負担してもらう乗り換え術にまとめています。証明書の提出期限があるため、解約時の請求書は必ず保管してください。

解約でつまずきやすい3つのパターン

窓口で相談が集中するのは、いつも同じ場所です。

図:解約の失敗は費用の数え漏れ・日程の逆転・返却漏れの3系統に集中します。
図:解約の失敗は費用の数え漏れ・日程の逆転・返却漏れの3系統に集中します。

第一は、解除料だけを見て工事費残債を数え忘れるパターン。更新月まで待ったのに、残債が一括請求されて想定より高くなるという流れです。総額はMy SoftBankで先に出せます。

第二は、先に解約してしまうパターン。新回線の申し込み前に解約を確定させると、開通までネットが使えません。純解約になる場合は、必ず新回線の工事日を確定させてから解約日を決めてください。

第三は、機器の返却漏れ。返却期限は利用停止月の翌月20日までとされており、過ぎると機器相当額が請求されます。解約が決まった時点で、返却対象の機器を数えておくと確実です。

よくある質問

ソフトバンク光の解約について、判断に迷いやすい点を整理します。

Q1:ソフトバンク光の解約金はいくらですか?

2022年7月1日以降に契約が成立している場合、基本料金1ヵ月分相当が上限です。ソフトバンク公式では2年自動更新プランのファミリーが5,720円、ファミリー・10ギガが6,380円、5年自動更新プランのファミリーが5,170円と示されています(2026年7月時点)。

2022年6月30日以前からの契約は改正の対象外です。自分の契約の金額はMy SoftBankで確認してください。

Q2:更新月に解約すれば費用はかかりませんか?

契約解除料は回避できることが多いですが、工事費の残債・機器の未返却金・オプション解除料は別枠です。特に工事費の残債は違約金ではなく未払いの工事費なので、更新月かどうかとは無関係に請求されます。

Q3:解約するとネットが使えない期間はできますか?

進め方によります。光コラボへの事業者変更なら空白期間はほぼ生じません。独自回線へ乗り換える場合は、新回線の開通日を確定させたうえで、解約日をその後ろに指定すれば回避できます。解約日は連絡日から6営業日後〜90日後の範囲で指定できるとされています。

Q4:撤去工事は必ず必要ですか?

ソフトバンク光はNTT設備を使う光コラボのため、事業者変更では撤去工事は原則発生しません。純解約の場合の撤去の要否や費用は、建物の状況や設備によって異なります。解約を申し出る際に、撤去が必要かどうかとその費用を必ず確認してください。

Q5:解約するとスマホ料金はどうなりますか?

おうち割 光セットが外れるため、スマホ側の月額が上がります。割引額は契約中のスマホプランによって異なるため、家族の回線数を掛けた金額で影響を見積もってください。乗り換え先のスマホセット割が使えるかどうかも含めて、家庭全体の総額で比べるのが現実的です。

Q6:解約手続きはオンラインでできますか?

My SoftBankの「各種お手続き」から解約手続きへ進めるほか、解約専用窓口への電話でも受け付けています。手続き前に解除料と工事費残債の合計が画面で確認できるため、まずはMy SoftBankで金額を見てから方法を選ぶのが効率的です。受付方法や窓口は変更されることがあるため、最新の案内は公式サイトでご確認ください。

まとめ

ソフトバンク光の解約は、手続きの種類を先に決め、総額を出してから日程を組むだけで結果が大きく変わります。

この記事のまとめ
  • 光コラボへ移るなら解約ではなく事業者変更。工事も撤去も原則不要
  • 費用は解除料・工事費残債・機器・オプションの4費目で見る
  • 2022年7月以降の契約は解除料が基本料金1ヵ月分相当(ファミリー5,720円等)
  • 総額はMy SoftBankの解約手続き画面で事前に確認できる
  • 解約日は6営業日後〜90日後で指定可能。開通日の後ろに置けば空白ゼロ

解約は勢いで進めるほど高くつきます。まず自分の契約が改正後か改正前かを確認し、総額を画面で見てから動く。この2手を挟むだけで、想定外の請求はほぼ防げます。料金・条件は改定されることがあるため、申し込みや解約の前に必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。

乗り換え先を光コラボにすれば、工事なしで切り替えたうえで解約日を後ろに寄せられます。まずは提供条件と月額を確認してみてください。

So-net 光 S/M/L の申し込み条件を公式で確認する(PR)詳細はリンク先をご確認ください

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この記事の運営者:Matsumoto。元通信系の販売代理店スタッフとして5年間、月200件超の申し込みサポートと乗り換え案内を担当。現在はフリーランスとして通信費節約・回線比較分野の情報をまとめています。転居12回のなかで光回線・ホームルーター・モバイルWi-Fiを使い分け、年間の通信費を約4.8万円削減した経験をもとに、契約後の手続きでつまずかないための実務的な情報を発信しています。

※本記事はソフトバンクおよび各通信事業者の公開情報をもとに2026年7月時点で整理したものです。料金・契約解除料・工事費・キャンペーンの内容は改定されることがあり、適用可否は個別の契約内容や契約時期によって異なります。解約・乗り換えの前に、必ずMy SoftBankおよび各事業者の公式サイトで最新の条件をご確認ください。契約トラブルに関わる判断は、必要に応じて消費生活センター(消費者ホットライン188)等へご相談ください。

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この記事を書いた人

Matsumotoです。通信系の代理店で5年、多い月には200件を超える申し込みに対応してきました。いまはフリーランスとして独立し7年目になります。

代理店の窓口では「今月のキャンペーンがいちばんお得です」と案内します。でも本当に安いかどうかは、工事費・月額・違約金・乗り換え特典を合わせて計算しないと分かりません。「キャッシュバックの手続きを忘れて受け取れなかった」「解約時の違約金を知らなかった」という声を、現場で何度も聞いてきました。

独立して固定費を見直すようになってからは、通信費の最適化が私の定点観測テーマです。自分でも12回の引越しのたびに回線を乗り換え、年間4.8万円を削ってきました。売る側で見た仕組みと、使う側としての実感の両方から、損をしない選び方を整理しています。

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